Webエンジニアの役割は大きく3つに分けられ、役割によって異なったスキルや経験が求められる。
Webサイトやアプリケーションの外観部分を担当する「フロントエンドエンジニア」は、ユーザーの視点に立った設計技術が必要となる。HTML、CSS、JavaScriptといったプログラミング言語の習得が重要であり、ユーザーの目に触れやすい設計や、操作がわかりやすく使い勝手のよいデザインを構築する能力が求められる。
2つ目の役割の「バックエンドエンジニア」は、ユーザーからは直接見えないシステムの裏側を担当する。システムの広い部分に携わり、システム要件によって重視される能力も変化する。OracleやMySQLといったデータベースに関わる知識や、システムの運用開発に使用されるPHP、Pythonなどのプログラミング言語の習得が重要である。システムの要件によって広い知識が必要となるため、開発経験の豊かさが評価につながりやすい。
3つ目に紹介する役割は「インフラエンジニア」。「サーバーサイドエンジニア」とも呼ばれ、広い範囲を担当する「バックエンドエンジニア」と合わせて扱われることもある。サーバー側で動作するシステム運用やネットワーク管理など、システムを正常に稼働させるための部分を携わる。開発能力が必要なためJava、Pythonなどのプログラミング言語を開発状況に合わせて習得する必要がある。どの役割も開発実績などをもっているとニーズが高いが、積極的に新しい知識を取り入れていく姿勢も重要視される。
このように、Webエンジニアの仕事で求められる役割を把握しておけば、自身のスキルや経験がどの場面で活かせるか明確にできるだろう。